直近の事業報告書と決算報告書をPDFファイルにて公開し、その概要を紹介しています。

2022年度事業報告書(3MB)

2022年度事業報告書の附属明細書(5MB)

2022年度決算書(160KB)


以下には、2022年度事業報告書から概要を紹介しています。


2022年度事業概要

2022年度事業報告書「はじめに」より

 一般財団法人とよなか男女共同参画推進財団は、男女の自立並びに社会のあらゆる分野への対等な参画を促進する事業を行い、市民の主体的な活動を支援することによって、男女が人権を尊重しつつ責任をわかちあい、性別にかかわらずその個性と能力を十分に発揮できる男女共同参画社会の実現に寄与することを目的に設立された。2021年度から4期目となる指定管理者として拠点施設「とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ」の管理運営を行っている。

 市域の男女共同参画推進を中心的に担う財団として、第3次豊中市男女共同参画計画に示された4つの基本目標及び市の各施策を背景に、財団運営の基本方向である、1)各事業分野が連携・循環する効果の高い事業運営、2)領域横断的な課題に対応するための関係機関との連携強化、3)戦略的な広報、4)風通しの良い職場環境づくりと人材育成、5)ガバナンスと危機管理対策の強化を軸に、事業計画に示された重点項目に留意して事業を遂行した。 新型コロナウイルス感染症の影響と指定管理施設の空調工事が続く中にあっても、各事業が後退しないよう創意工夫して取り組んだ。空調工事明けの12月以降は、すてっぷリニューアル・オープニング・イベントをはじめとして、利用者が気持ちよく集える空間と学びを深める機会の提供をめざして、連続講座、展示事業、恒例のすてっぷフェスタなど多彩な事業を展開した。

  情報事業では、工事期間中はホールに場所を移して情報ライブラリー運営を継続し、ミニ上映会を実施するなど利用促進を図った。また、全国の男女共同参画センターに参加を呼びかけた広域研修の共催事業をオンラインで実施した。新たな取組みとしては、LINEによる情報発信をスタートさせた。
 相談事業では、新規に常設した「離婚にまつわるお金の相談」のニーズが極めて高く、シングルマザー等の困難を抱えた女性の課題解決の入り口として機能した。また、土曜日の「ガールズ相談」実施により若年女性向けの相談窓口の拡充を図った。
  市民活動支援事業では、すてっぷ男女共同参画推進事業助成金事業、新たな取り組みである就労支援スペース「すてっぷα」の運営などを行った。
  講座関連では、“らしさと日本語”をテーマとした男女共同参画週間事業講演会、子育て中の外国人女性対象の事業、フェミニズム連続講座、ウクライナ取材映像から学ぶ戦争と女性、防災とジェンダー、憲法とジェンダーなどの事業を行った。アウトリーチにおいては、教職員対象の研修事業、すてっぷオリジナルプログラムによる市立中学校へのデートDV防止出前講座、市立小学校等へのジェンダー平等教育推進助成事業など、学校現場や地域に対して積極的にアプローチした。
  調査研究事業では、ジェンダー格差や不平等を顕在化させるため「豊中市男女共同参画統計データブック」の発行を行った。また、コロナ禍における女性の社会課題についての自主調査研究事業を2年計画でスタートさせた。
  施設提供事業では、新たなシステム下での貸室予約が再開することに併せて、ホームページ情報を刷新しWebによる事前申請方式を導入し、市民の利便性向上と目的利用推進につなげることができた。
  受託事業では、就労の場を失うなど日常生活に困難や課題を抱えた市民を対象とした「就職面接用衣類等貸出業務」が好評であり、実際に就労につながったケースも多くみられた。さらに、財団は「とよなか雇用創造協議会」の構成メンバーとして参画し、とよなかフリーランス応援団などの事業への協力も行った。

今後は、コロナ以前とは変化した社会情勢や地域事情、市民ニーズを現場感覚で捉えながら、第3次豊中市男女共同参画計画に沿った事業戦略を立て、地域の男女共同参画推進のため専門財団として求められている使命を果たしていく。