2022年度(令和4年度)の事業計画・予算をPDFファイルにて公開しています。また、事業計画本文から基本方針を掲載しています。
全文についてはPDFファイルをご覧ください。
2022年度(令和4年度)事業計画(2.1MB,PDFファイル)
2022年度(令和4年度)予算書(471KB,PDFファイル)
基本方針
財団は、豊中市の男女共同参画推進の要となる組織として、性別に起因する様々な課題の解決、困難な状況に置かれた女性に対する就労支援や経済的自立に向けたサポート、生きづらさに対するエンパワーメント支援にかかわる各種事業に取り組んできた。しかし、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、ステイホーム増で顕在化した家庭内ジェンダーバイアスの問題、不安やストレスに起因すると思われる配偶者等からの暴力の増加、非正規女性の雇用問題等が浮き彫りとなった。
このような深刻な課題が山積している厳しい現状においても、地域における推進の取組みを後退させず、市民に寄り添った事業となるよう努めてきた。
2022年3月、第4次豊中市総合計画の分野計画として、「第3次豊中市男女共同参画計画」が策定された。この計画は、国の第5次男女共同参画基本計画及び大阪府男女共同参画計画(おおさか男女共同参画プラン2021-2025)をふまえ、また、女性活躍推進計画及びDV対策基本計画を包含する10年間の男女共同参画計画として策定されたものである。
豊中市は「SDGs未来都市計画」による取組みを推進しているが、SDGs17の目標のうちの「目標5:ジェンダー平等の実現」は、すべてのSDGs目標達成において必要不可欠な条件であり、第3次豊中市男女共同参画計画では、あらゆる施策にジェンダーの視点を取り入れ、ジェンダー平等の実現をめざしていくと謳っている。
このような中、地域の男女共同参画を推進する使命を担った財団として、また、推進の拠点施設「とよなか男女共同参画推進センターすてっぷ」の指定管理者として、2022年度は以下の基本方針に沿って具体的事業に取り組むこととする。
■認知度につながる事業活性化
第3次豊中市男女共同参画計画における重点項目を意識した事業をはじめ、市民との協働や市民活動支援事業、利用者の声や時代ニーズにマッチした事業を展開することで、施設の認知度向上につなげる。
■利用者目線の事業連携による相乗効果
情報収集・相談・学習という各事業区分の連携を意識した企画運営に徹することで、利用者の課題解決につながる選択肢を広げるとともに、財団の指定管理事業と自主/受託事業との相乗効果を高めることをめざす。
■連携やネットワーク活用の深化
領域横断的で多様な課題に対応していくため、とよなか国際交流センターをはじめとした市内のネットワーク形成機関や近隣女性関連施設等との連携や協働を深める。
■多様なアウトリーチ手法の実践
市内各地域において男女共同参画の理解を促進していくために、指定管理施設だけにとどまらず、出前や出張、助成を通じた学校や地域コミュニティ等に対するアウトリーチを進める。
■アウトプット指標につながる情報発信
空調改修工事により施設フロアが縮小となっている期間においても、男女共同参画の推進が後退しないよう、SNSやホームページ、動画、情報誌等の多様な手法を活用した情報発信を行い、新しい形の利用者参加及び啓発につなげる。
■組織の安定性・信頼性の確保
コンプライアンスの徹底と迅速な情報公開に努め、ステークホルダーへの説明責任を果たしていく。また、ガバナンス強化や持続可能性を考えた人員配置及び人材獲得をめざす。